第三回の異色社長の役に立たないかもしれない、経営論。
今回は人の上に立つという話です。
当社は中小企業なのでまだ直営のスタッフは60名弱(ほぼアルバイトさん)。
「ルーツさんのスタッフはみんないいねぇ~。羨ましい」
なんてほぼ毎日色々な方からお褒めにあがりますが、
正直な所まだこの規模でも毎日毎日、スタッフの事で頭を悩ませない日はない。
十人十色とはよく言ったもので、同じことを言っても各自感じ方が違う。
育ってきた環境も。考え方も。持っている能力も。
コーチングの本なんかも数えきれないほど読んだが、結局私の辿りついたところは慈悲です。
出来るだけそのスタッフの気持ちになって考え、今の業務が出来ないなら何故出来ないのかを一緒に考え、
出来るだけ適材適所を作る。
当社は適材適所を作り過ぎて部署が多すぎますが。。。(苦笑)
昼間話しても通じないことが多いので飲みにケーションも大事にしています。
さらに、もし自分が昭和の経営者だったらどういう風に接する?
っという事も常に念頭に置いています。
その他特色としては、去る者も追いませんし、来る者も極力拒みません。
この極力という点が重要なのですが、全体の維持を考えると自分の責任で雇用しなければいけないので
責任をとる自信がない場合は却下です。
昔テレビ東京のカンブリア宮殿で、千房の社長が
「自社の社員を馬鹿だという奴は自分が馬鹿だと言っているの同じ。野に咲く花には蝶々がやってくるが、ウンチには蠅しか集まらない。社員は社長の鏡なんだよ!」
っと言ってました。
私はスタッフの事で頭を悩ます時は、必ずこの言葉を一番に思い出す。
そして最近は自分を責める。
「俺の説明が足りなかった。 まだこの人に任せたのは早かった。」 「サポートが足りなかった。」 「分かりやすく段階的に教えればよかった。」 「こいつが犯罪を犯す前に向き合ってやればよかった。」等
こう書いている今も悩み自分を責めています。
私はそれが人の上に立つ責務だと思います。
叱る事や、怒鳴る事は、自分を責めてから一番最後の作業になります。
しかしこの叱る作業も本当に大事な作業です。
最後に私が師匠からいただいた道元禅師(曹洞宗開祖)のお言葉を
玉は琢磨によりて器となる、人は練磨により仁となる、何の玉かははじめより光有る、誰人か初心より利なる。必ずみがくべし、すべからく練るべし。自ら卑下して学道をゆるくする事なかれ。
これは自分に対しても、人材育成に関しても非常に大事なことだと思います。
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当社では近い将来の幹部候補社員を募集しています。
特にWEB事業部では人手不足で可哀そうな状況が続いています。
未経験者も可ですが、未経験者の場合教えるだけで最低半年はかかるので、最低3年は当社で努めてください。